第278章

 四人の子供たちは顔を合わせるなり、一瞬にして興奮の渦に包まれた。もちろん、水原一郎を除いて、だが。

 水原千尋のテンションはすでに最高潮に達していた。まずは石川健太とハイタッチを交わし、続いて鈴木雲とも勢いよくハイタッチ。

 そして最後は石川香織の元へ駆け寄ると、彼女をギュッと力強く抱きしめ、満面の笑みで言った。

「お姉ちゃん、会いたかったよぉ!」

 石川香織は言葉こそ発しなかったが、小さな手で千尋の柔らかい髪を優しく撫でる。その瞳には、姉が妹に向ける無言の慈愛が溢れていた。

 その傍らで、石川健太が水原一郎の肩を突いた。

「一郎、なんだよその顔。せっかく四兄妹が揃ったんだぞ、...

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