第378章

水原千尋は目を輝かせた。

「パパ、それってあたしたちに、ママを口説くのを手伝えってこと?」

石川秀樹は娘の愛くるしい表情に思わず頬を緩め、問い返した。

「ああ。だから香織もパパに協力してくれるか?」

水原千尋が答えるよりも早く、水原一郎が容赦のない言葉を投げつけた。

「奥さん一人取り戻すのに子供の手を借りるなんて、石川社長も大したことありませんね」

「俺がお前の助けを借りるわけないだろう。お前は余計なことをして足を引っ張らないでくれれば、それでいい」

石川秀樹は忌々しげに言い捨てた。

水原千尋はそんな父親の肩をポンポンと叩いた。

「パパ、安心して。あたしがついてるから!」

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