第176章

渡辺美代の指示を受けた後、四人は二組に分かれて行動を開始した。

その頃、中村奈美はエステサロンで施術を受けていた。突然、目の前が暗くなったことに気づき、エステティシャンに詰め寄った。

「施術中に電気を消して、どの製品を使っているか見えるの?間違ったオイルを塗らないでよ」

彼女の問いかけに返事はなく、代わりに黒い布が頭からかぶせられた。

「ばばあ、ちょっと俺たちについて来てもらうぞ」

冷たい男の声がエステルームに響き、中村奈美は恐怖で足がガクガクと震えた。

「あなたたち、一体何者なの?」

それ以上の質問を許さず、靴下が無理やり口に詰め込まれた。彼女は唸...

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