第177章

高橋隆一が到着した時、おばさんはすでに管理人と警備員を呼んで救助活動を始めており、消防隊も駆けつけていた。

この人工湖は底が鍋状になっていて、縁は浅いが中心部は深くなっている。長時間捜索しても成果がなく、おそらく湖の中心部に沈んでしまったのだろう。湖の水を抜く必要があった。

皆が迅速に作業を開始した。

おばさんは高橋隆一を見つけると、まるで頼りになる存在を見つけたかのように、

「高橋社長、申し訳ございません。私、ご期待に沿えませんでした。山本さんがお部屋が暑いから外で少し空気を吸いたいとおっしゃって、マンション内なら大丈夫だろうと思って一緒に出たんです。私がお菓子を取りに上がった隙に...

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