第151章 和解を求めて訪ねる

森川汐里は、心臓を見えない大きな手でぎゅっと握り潰されているような息苦しさを覚えた。分かっている。全部――藤原由真への未練が、まだ胸の奥に残っているせいだ。

けれど、どれほど愛していたとしても。心のどこかに、この男へ向ける温もりが一滴でも残っていたとしても――もう二度と、彼と続けるつもりはない。

あの痛みは、骨に刻まれている。

過去を許してしまったら、暗闇の中で必死に耐えていた自分に顔向けできない。理不尽に踏みにじられた日々に、申し訳が立たない。

何があっても、同じ過ちだけは繰り返さない。絶対に。絶対に――。

汐里の反応が想像以上だったのだろう。藤原由真は目に見えて動揺し、しばらく...

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