第43章 看護師のふりをしてほしい

「安心して。君を傷つけたりしない。ただ、ひとつだけ手を貸してほしい」

九条千秋はそれ以上の説明をする暇もなく、隠し扉から森川汐里をこちらへ引き入れた。

続けて、彼女に看護師の制服を着せる。

若い看護師が目を丸くして二人を見た。

「な、何してるんですか? 看護師長に報告しないと……」

「事情はあとで必ず話す。だけど、俺を信じてくれ。悪いことはしない。俺の人となりは、君も知ってるだろ」

その言葉に、若い看護師は唇を尖らせたものの、結局それ以上は言わなかった。

「君は病室に残って、できるだけ時間を稼いで。外の連中に気づかれないように」

九条千秋が言い終える頃には、森川汐里も着替えを...

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