第48章 また彼の愛を力ずくで奪おうとする

林田丈志の目は、まるで鉤のように鋭かった。森川汐里の些細な仕草まで、すべて監視されている――そう思えるほどに。

数日が過ぎても、汐里はどうしても隙を見つけられない。

小野雨音は、彼女のこそこそした動きを目にしていたが、深くは考えなかった。森川汐里が藤原由真に近づく機会を探して、うまくいっていないのだろう――その程度の認識だった。

夜。

汐里は林田丈志のことが頭から離れず、ベッドの上で寝返りばかり打っていた。

自分はもう、目をつけられている。

前に鈴木さんが事故に遭ったとき、あの男は十中八九、そこで自分を「特定」したのだ。

それにしても、来るタイミングが良すぎる……。

汐里はふ...

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