第67章 きっと君だ

「……で、そうしなかったら?」

森川汐里は口元にきちんとした笑みを浮かべたまま、底の見えない瞳で佐藤琳を見返した。何を考えているのか、読ませない。

佐藤琳はその笑顔を「効いてる」と勘違いしたらしい。顎を上げ、いっそう尊大になる。

「そうしなかったら、会社から消えてもらうだけよ。うちの部署、これだけの人数が揃ってあなたに反発してる。ってことは、あなたに問題があるって証拠でしょ」

「上は上で、揉め事を嫌うの。現場を落ち着かせるためなら、あなたなんて簡単に切られるわ」

「だから今は、身の程をわきまえて賢く立ち回ったほうがいい」

「そう?」

汐里はなおも微笑んでいた。だが次の瞬間、その...

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