第123章

その時、正門の外でけたたましいクラクションが鳴り響いた。

冷や汗まみれの早乙女正徳が、白井秋葉を連れてようやく姿を現したのだ。

天宮徳臣の傍らに立つ、病衣姿の女を目にした瞬間、白井秋葉は事態の悪化を悟った。

あの女、なぜ見つかったの?

彼女の心がずんと沈む。まだ天宮徳臣から何の利益も引き出していないのに、このまま二人を帰すわけにはいかない。

早乙女正徳は、地面に転がり鼻青眼腫の無残な姿になった院長を見て、悲鳴を上げた。

「一体どういうことだ、これは何事だ!」

院長は早乙女正徳の姿を見るなり、救いの神に出会ったかのように泣きついた。

「早乙女さん、早乙女さん助けてください! あ...

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