第127章

彼が信じていない様子を見ても、宇野火恋は焦る素振りも見せず、余裕の笑みで答えた。

「そう、私たち二人でやるのよ!」

 有賀豪は、まるで天変地異のような冗談を聞かされた気分だった。

 俺を辞めさせるだと?

 この女、自分を天宮グループの若奥様だとでも勘違いしてるんじゃないか? 俺をクビにするのも生かすのも思いのままだとでも?

 それに、天宮グループにうちの会社を見逃させるだと? 笑わせるな。

 前回の件は親父から聞いた。天宮グループが手を回したのは間違いない。だが、それがどうしたというんだ。向こうは巨象、こっちは蟻だ。腹が立っても飲み込むしかない。

 その後、天宮グループが有賀グ...

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