第152章

牛尾浩介は申し訳なさそうに言った。

「天宮大奥様、天宮殿の病を治すには、鍼を深く打ち込む必要がございます。その過程は確かに筆舌に尽くしがたい苦痛を伴いますが、御御足を治癒させるには、これしか方法がないのです。どうかご理解ください」

 天宮大奥様は、かつて早乙女珠妃が天宮徳臣に治療を施した際の光景を脳裏に蘇らせた。

 あの時、送られてきた映像を見た彼女は、早乙女珠妃が医療の心得もなく、孫を虐待しているのだと思い込み、激しく詰め寄ったものだ。

 だが今、牛尾浩介の言葉を聞いて、彼女はハッとした。自分は早乙女珠妃を誤解していたのではないだろうか。

「おばあ様、僕は平気です」

 天宮徳臣...

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