第179章

その言葉を聞いて、二人は瞬時に押し黙った。

ベッドの上の天宮徳臣も、完全に観念したようだ。コーエンというこの男は、いつもここぞという時に自分の邪魔をする。

天宮徳臣は、コーエンに何か適当な仕事でもあてがってやろうかと画策していた。暇を持て余して早乙女珠妃の周りをうろつかれては敵わない。だが、早乙女珠妃のファッションショーが目前に迫っていることを思うと、今は耐えるしかなかった。

それでも、ショーが終わり次第、コーエンを早乙女珠妃から引き離して、二人きりの時間を確保しようと固く心に誓う。

一方、ソファに座るコーエンもまた、横目でベッドの天宮徳臣を盗み見ながら、どうすればこの男を早乙女珠妃...

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