第180章

「オー、なんてこと! 私の資料が!」

 女はそう叫ぶと、慌てふためいて床に散らばった書類を拾い集め始めた。

 天宮徳臣はその様子を見て危険はないと判断し、手で合図を送って川元一泉を下がらせた。

 ようやく書類を拾い終えた女が、顔を上げて天宮徳臣を見る。

 その容貌をはっきりと目にして、川元一泉は息を呑んだ。

 あまりにも美しい女だった。

 金髪碧眼に、高く通った鼻筋。だが何よりも目を引くのは、その圧倒的な肢体だ。

 出るべきところは出て、締まるべきところは締まっている。特に胸元の隆起は、視線を吸い寄せずにはいられないほど豊満だった。

 ミラノに来てからというもの、これほどの美...

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