第181章

「わけがわからないと言うなら、それでもいい。大人しく警察のご厄介になることだな」

 川元一泉はそう吐き捨てると、彼女の反応など待たずに背を向け、部屋のドアを閉ざした。

 立ち去ろうとする彼を見て、ジェニーは焦燥に駆られ、金切り声を上げた。

「コーエン! AGのオーナーのコーエンに会わせてよ!」

 やはり、あの変態野郎か。

 この茶番がコーエンの差し金である可能性が高いと踏んでいた川元一泉は、瞬時に怒りを沸騰させた。

 あの変態め、よくも若様に対してこれほど悪辣な罠を仕掛けられたものだ。

「いいだろう、そこで待っていろ」

 川元一泉は冷ややかに鼻を鳴らした。

「嫌よ、やめて!...

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