第198章

物音を聞きつけ、佐川青子が姿を現した。彼女の目は、清野雪音と話し込んでいる白衣の少女に釘付けになる。

その少女が纏う気品ある佇まいに、青子は眉をひそめた。違う、この少女、どこかで会ったことがあるような……。

どうしても思い出せず、彼女は気配を消して物陰に隠れ、様子を伺うことにした。

清野雪音が頑として信じようとしないため、早乙女珠妃は次第に忍耐を切らした。

「清野さん。助っ人を頼んだのはそちらでしょう? 私が来たというのに、道を空けないなら、手助けしなかったと言われても文句は言わないでちょうだい」

その言葉を聞いた清野雪音は、疑り深い視線を早乙女珠妃に向けた。

「私たちが頼んだの...

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