第204章

会議室には、天宮グループの主要メンバーがすでに顔を揃えていた。天宮徳臣の姿を認めるや否や、彼らは一斉に席を立ち、恭しく挨拶を送る。

その中で、清野雪音はいそいそと席を離れて天宮徳臣の元へ歩み寄った。車椅子のアームレストに手を添え、腰を屈めて親しげに猫なで声を出す。

「徳臣兄さん、どうしてここに? 会議にも参加なさるの? 私たちはちょうど始めたばかりですけれど」

天宮徳臣は軽く頷くと、早乙女珠妃の隣の席を指差した。

「あそこへ押してくれ」

視線の先に早乙女珠妃の姿を認め、清野雪音の瞳に嫉妬と憎悪の炎がゆらりと燃え上がった。だが、天宮徳臣の命令は絶対だ。逆らうことなど許されない。

彼...

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