第228章

会場は歓喜に包まれ、AGのスタッフたちはやる気に満ち溢れていた。

疲労困憊の早乙女珠妃を見つめ、天宮徳臣は労わるように声をかけた。

「そろそろ帰ろうか?」

早乙女珠妃は首を横に振った。

「病院へ行って火恋に会いたいわ。あの子、ショーがどうだったか気にしてるはずだから」

天宮徳臣は仕方ないといった様子で頷く。

「わかった。病院へ行こう。その代わり、車の中では目を閉じてしっかり休むこと」

「ええ、わかったわ」

早乙女珠妃は素直に頷いた。

二人が病院へ火恋を見舞いに行くと聞き、傍らにいた長島補佐は思わず口を開きかけたが、すぐに口を閉ざした。ただ、去りゆく天宮徳臣と早乙女珠妃の背中...

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