第239章

天宮徳臣は、怒りに燃える天宮北斗を見据え、ゆったりとした口調で言った。

「たしか先ほど、北斗叔父さんは『土井家の人間がどうなろうと知ったことか』と仰っていましたよね。どうしてまた、急に前言を翻されるのですか?」

 そう言うと、天宮徳臣は軽く笑みをこぼした。

「それに、これは全て北斗叔父さんのためを思ってのことですよ」

「私のために? 一体どういうことだ」

 天宮北斗は訳が分からないといった様子で問い詰める。

「北斗叔父さんは、なぜ千影叔母さんが叔父さんに離婚を突きつけるだけの度胸を持てたのか、その理由をご存じですか?」

 天宮北斗は少し考え込み、真剣な顔で答えた。

「私が彼女...

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