第247章

早乙女正徳は、早乙女楽己と有賀豪を従えて大門の前に立っていた。早乙女珠妃の姿を認めるや否や、正徳は興奮も露わに大きく手を振ってくる。

早乙女珠妃は無表情のまま歩み寄ると、淡々と言い放つ。

「何しに来たの?」

言いながら、彼女の視線は早乙女楽己が有賀豪の腕に絡みつかせている手へと注がれた。

視線に気づいた早乙女楽己は、勝ち誇ったように胸を張り、鼻高々に宣言した。

「紹介するまでもないわよね。早乙女珠妃、今や有賀豪は私の彼氏なんだから。もう結婚の話も進んでるのよ。有賀家なんて、私を嫁に迎えるためにビル一棟を贈ってくれたんだから」

「あらそう。それはおめでとう」

再び早乙女珠妃を目の...

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