第270章

そこまで考えた白井秋葉は、口を開いた。

「一つ考えがあるの。でも、あなたが賛成してくれるかどうか……」

「もうこんな時だぞ、賛成も反対もあるか! いい方法があるなら早く言え!」

早乙女正徳に急かされ、白井秋葉は落ち着き払って答える。

「宇野の小僧を数日間どこかに閉じ込めておくのよ。ほとぼりが冷めた頃に解放してやればいい」

「そ、それは……大丈夫なのか?」

早乙女正徳は躊躇した。それは監禁だ。万が一、手違いがあれば、自分は刑務所行きになってしまう。

彼がいつまでも口ごもっているのを見て、白井秋葉は痺れを切らした。

「あなた、何を迷っているの? グズグズしてたら本物の緒方琴美が現...

ログインして続きを読む