第281章

これには天宮徳臣も言葉を失った。単なる検査だと思っていたのに、まさかまた鍼治療が始まるとは。

鍼を打たれた後で、今夜予定していた早乙女珠妃との「プライベートな触れ合い」は可能なのだろうか?

彼が恨めしげな視線を向けると、早乙女珠妃は笑いを噛み殺しながら頷いた。

「大丈夫よ。せっかく来たんだもの、天宮社長、横になって」

早乙女珠妃にそう言われては逆らえない。天宮徳臣は観念してズボンを脱ぎ、再び病室のベッドに横たわった。

そんなすったもんだがあり、一行が天宮邸に戻った頃には、すでに日は落ちてあたりは暗くなっていた。

天宮大奥様は、天宮徳臣が病院にいると知っていたため焦りはなかったが、...

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