第41章

「まだ口答えをするか!」

土井千影が再び手を上げようとするのを見て、天宮北斗は慌てて両手で顔を覆った。

「奥様、顔だけは! 顔だけは勘弁してください! これ以上腫れたら外に出られなくなります!」

「役立たずが、失せろ!」

天宮北斗はほうほうの体でリビングから逃げ出した。

外に出るや否や、清野雪音と鉢合わせる。

自分が中で打たれている間、彼女が外で聞き耳を立てていたのかと思うと、天宮北斗はバツが悪くなり、八つ当たりのように手を振った。

「何見てんだ。シッ、シッ、あっち行け」

清野雪音は淡々と視線を上げただけで、何も言わない。

その態度に、天宮北斗は苛立ちを募らせた。

「聞こ...

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