第43章

「徳臣兄さんがこんな状態になっているのに、まだ認めないつもり!? 早乙女珠妃、あんた本当はただのインチキなんでしょ!」

 清野雪音は声を荒らげて叫んだ。

「漢方だか鍼だか知らないけど、そんな治療法なんてデタラメよ! あんたに医術の心得なんてないくせに!」

 早乙女珠妃は彼女のヒステリーを意に介する様子もなく、両手をポケットに突っ込んだまま淡々と言い放つ。

「私が治せるかどうかは、清野さんが決めることではありません。清野さん、用がないなら出て行ってください。邪魔です」

「嫌よ! 私はここに残って徳臣兄さんを守るんだから!」

 そう言って清野雪音はしゃがみ込み、天宮徳臣の手を握り締め...

ログインして続きを読む