第49章

天宮徳臣の手がふと止まった。

「先に食事を済ませよう」

その様子を見て、早乙女珠妃はピンときた。やはり何かある。ただ、それが吉報か凶報かは分からないが。

そそくさと食事を終え、二人が店を去ると、レストラン内は瞬く間に蜂の巣をつついたような騒ぎになった。

「天宮社長のお連れの方、一体どなた?」

「知らないわ。でもすごくお綺麗……まさか、天宮社長の恋人?」

「天宮社長に恋人がいるなんて聞いたことないわよ。もしあの方が恋人なら、清野さんはどうなるの?」

……

「で、話って何?」

社長室に戻るなり、早乙女珠妃はソファで足を組み、行儀悪くぶらぶらと揺らし始めた。そのふてぶてしい態度に...

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