章 35

「分かりました。では姉さん安心してください。きっと気持ちよくなるようにマッサージしますから」

私は頷きながら言った。そして趙姉さんの方へ歩み寄り、彼女の指示に従って腹部に手を置いた。少し探り、迷った末、結局「髀関」と「不容」のツボは避けることにした。まだこの女性がどういう人か分からない状態で、こういった敏感なツボを押すのは得策ではないだろう。まずは一般的なツボから始めようと決めた。

私は「天霊」のツボに手を当てた。このツボはへその周辺にあり、適切な力加減で押すと非常に心地よい感覚をもたらす。原理は単純で、このツボを押すことは胃を外部から調整することに等しい。人間の体は胃が快適になれば、自然...