第99章 自重してください

その言葉は、ひどく軽く投げられたくせに、千鈞の重さで胸にのしかかった。

「小谷様! そんなこと、許されません!」

茨田将范は完全にパニックだった。この案件が潰れたら、戻ってどう説明すればいい。

だが小谷孝宏は、もはや相手をする気もない。

くるりと桜井結衣へ向き直り、慈しむような笑みを浮かべると、図面の一点を指で示した。

「若いの、さあ――続きを話そう」

「君のこのAI創薬スクリーニング・プラットフォーム、ゼロ遅延のデータ連携を狙うなら、建屋内の物理ネットワーク設計が肝だ。ここの配管スペース……少し控えめじゃないか?」

設計統括は即座に察し、警備員へ目配せした。

ほどなくして茨...

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