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一瞬にして、会場がどよめいた。

今日ここで告げられるのが、新谷奈津子の取締役会追放だなんて――誰が想像しただろう。

新谷結奈は眉間をわずかに寄せ、声を落として独りごちる。

「……みんな、急に賢くなったの?」

武田悦子が身を寄せ、舌打ちまじりに言った。

「この数日、『新谷家が結奈を助けなかった』って投稿がずっとトレンドに居座ってるでしょ。巻き込まれるのが怖いのよ、みんな」

新谷結奈は眉を上げる。

「……ずっと、トレンド?」

新谷家の人間がそれを見れば、普通は揉み消しにかかる。なのに落ちない。

そんなことができるのは――藤井翼しかいない。

……また、あの人が動いたんだ。

武...

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