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LX社グループ会長室。

新谷芽衣からの電話を受けると、新谷奈津子は手元の書類を閉じた。

「芽衣、本当なの?」

新谷結奈は、奈津子が手塩にかけて育てた駒だ。将来は鉱山関連の仕事を継がせるつもりで、わざわざそのための専攻を選ばせた。口が擦り切れるほど説得し、学費以外にもいろいろと「飴」を与えてきた。

その結奈が、いまさら専攻を変えると言い出したらしい。

「うん。本人が電話で言ってるの、耳で聞いた。『家業も継がない』って」

「家業なんて、最初から継がせる気はないわよ」

奈津子は語尾を引き伸ばし、目を細めた。瞳がくるりと回る。

「……あの子、最近どうしたの。急に何を思い立ったのか、探...

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