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「藤井社長!」

新谷結奈は悲鳴にも似た声を上げ、とっさに受け止めようと手を伸ばした。けれど藤井翼は体格が大きい。女の自分一人では支えきれない。

次の瞬間、藤井翼はドサリと絨毯に倒れ込み、目を閉じたまま意識を失った。

中村賢也が慌ただしく駆け込んでくる。

「藤井社長! さっきまで普通だったのに、どうして急に……!」

「救急車、呼んでください! 全身、震えてます!」新谷結奈は焦りと不安で声が上ずった。

椅子を押しのけ、床に膝をつく。藤井翼の胸の上に両手を重ね、位置を確かめる。心肺蘇生の態勢。

押し下げようとした、その瞬間。

藤井翼のまぶたが、かすかに動いた。薄く開いた目が、ようや...

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