35

「コハク」ホテルにいた新谷芽衣と山口拓也は、自分たちの企みがもう見破られているなど、夢にも思っていなかった。そこへ、拓也の「親友」から写真が送られてくる。

ベッドの上には男が二人。新谷結奈はその二人に背を向けて座っていた。

それを見た瞬間、山口拓也はすぐさま新谷芽衣に命じ、その写真を新谷家の家族LINEグループへ流させた。

山口拓也は得意げに、これから先のことを思い描いていた。

「今日を過ぎたら、新谷家のお嬢様はお前一人だ」

新谷芽衣もまた、計画の成功をまったく疑っていなかった。

家族LINEに写真を投げ込むと、わざと大げさに皆を呼び集める。

「お父さん、お母さん! お兄ちゃん...

ログインして続きを読む