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彼女は山口拓也のそばへ身を寄せ、声をひそめた。

「拓也、新谷結奈って絶対、藤井社長とできてるよ。昨夜のあれだって、あいつらが仕組んだ罠に決まってる」

腹の虫が収まらなかった山口拓也は、その場で写真を自分の家族LINEグループに投げ込んだ。

今日こそ藤井家の連中に、藤井翼の化けの皮を一緒に見せてやる。

新谷結奈はスマホをしまい、淡々と言った。

「まだ言いがかりを続けるつもり?」

新谷芽衣はようやく我に返り、必死に平静を装って結奈を睨みつける。

「結奈、たまたま一緒に写った写真が一枚あるだけで、藤井社長が『昔からの知り合い』だなんてよく言えるわね。だったら私だって、社長の婚約者だっ...

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