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森本祥太は一瞬きょとんとした。新谷結奈からそんな頼みが出るとは思っていなかったのだ。

「バイトしたいの? いいよ。うちは時給制で、1時間2000円。まかないは出すけど、住み込みはなし」

新谷結奈は長いまつげを小さく震わせ、頭の中で素早く計算する。

これなら、1日最低でも1万円は稼げる。生活費には十分で、少しは手元にも残る。

今日は昼の授業がなく、夜に1コマだけ。午後なら働ける。

結奈は袖をまくって立ち上がった。

「じゃあ、今日から行きます。何か注意事項ってありますか?」

森本祥太はポケットから車の鍵を取り出した。

「運転できる?」

「できます」結奈はうなずく。

祥太は鍵を...

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