第47章

どうやら、彼らの会社の薬材に何か問題があるかもしれない。

柊木玲文は目を伏せ、数秒考えてから口を開いた。「わかりました。私は802号室にいますので、西村さん、直接来てください」

すぐに西村律子が到着した。

柊木玲文はドアを開け、彼女を中に入れた。座った後、西村律子は手に持っていた袋を柊木玲文に渡し、笑顔で言った。「柊木さん、これはあなたのマフラーです。問題がないか確認してください」

袋を受け取った瞬間、柊木玲文はその重さがマフラー一枚だけではないことを感じた。

彼女はマフラーを取り出し、その下に積まれたお金の束を見た。おおよそ400万円ほどだろう。

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