第76章

柊木玲文の一言で、他の人々もすぐに反応し、山崎由美と藤井美優に対する視線が不満げになった。

そうだ、藤井美優が自分でネックレスを失くしたのに、なぜ彼らが関係あるのか？なぜ彼らのバッグを調べる必要があるのか？

たかが数十億円のネックレス、彼らの家には八本くらいは簡単にあるだろうに、わざわざ盗む必要があるのか？

周囲の冷たい視線に気づいた山崎由美の目には冷たい光が一瞬走った。

まさか柊木玲文がこんなに口が達者で、手強いとは思わなかった。

しかし、後で彼女はこんなに強気ではいられないだろう。

山崎由美はため息をつき、少し無念そうに言った。「この方法を考えたのは、皆の潔白を証明し、美優のネ...