第15章 私たちの婚約パーティーにようこそ

篠崎沙耶香は一瞥もくれなかった。

西尾美月がこんなことをするのは、ただの自慢に過ぎない!

大塚玲子は唇を曲げ、手に持った招待状をじっくりと眺めた。「わあ、招待状までこんなに綺麗に作ってるのね」

西尾美月は得意げに口元を上げた。

大塚玲子は眉を上げ、「こんなに綺麗な招待状をゴミ箱に入れないなんて、本当に勿体ないわね」

精巧な招待状は大塚玲子によって直接ゴミ箱に投げ捨てられた。

捨てた後、大塚玲子は嫌そうにおしぼりで手を拭いた。

篠崎沙耶香は眉を上げて微笑んだ。

西尾美月は激しく眉をひそめ、目の中に一瞬で冷たい光が宿った。

篠崎雪子は一歩前に出て、招待状を拾い上げ、篠崎沙耶香の...

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