第157章

三原由美は無数の可能性を想定していた。焼死体がどのような状態になるのか知識としては知っていたが、実際に目の当たりにした瞬間、やはり大きな衝撃を受け、胃がひどく翻弄された。

「三原由美、姉さんの最後の尊厳も面目も踏みにじるつもりか?火の海に葬られて十分可哀想なのに、せめて姉さんに少しでも体裁よく旅立ってほしいと思うのも許されないのか?」

坪田海斗はお姉さんが侵害されたと感じ、咆哮を上げた。悔しさのあまり、目に涙が溢れそうになっていた。

「すみません、最後にお別れしたかっただけです!今すぐ戻します!」三原由美は生理的な不快感を必死に抑えながら、坪田真耶の白い布を元に戻そうとした。その際に彼...

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