第81章

鈴木紗季はすぐに追いかけた。

「一緒に行くわ、人が多いほど目も多いでしょ!」

三原由美は首を振って断った。「いいえ、あなたは家で由佳を見ていて。智司はもう行方不明なの、もし由佳まで何かあったら、私、生きていけないわ」

彼女の言葉は鈴木紗季に気づかせた。

「それなら、あなたが家で由佳を見ていて、私が探しに行くわ!」

三原由美はやはり首を振った。「いいえ、私は智司の習慣をよく知っているの。きっと途中で何か暗号を残しているかもしれない。あなたが由佳を見ていて、私が探しに行くわ」

ここまで言われると、鈴木紗季はそれ以上何も言えず、しぶしぶ同意するしかなかった。

「わかったわ、何かあった...

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