第101章 その子供を消えさせる

藤原信一の顔に浮かんでいた欲望は、その言葉を聞いた瞬間に消え去った。

二人の距離は近く、佐藤明里はすぐにその変化を感じ取った。

彼女は彼の首に置いていた手を引き、彼の太ももを支えにして降りようとした。

しかし、彼に手首を掴まれ、太ももの上に押さえつけられ、動けなくなった。

彼は言った。「松本白、彼女をちゃんと見られないなら、アシスタントを続ける必要もないな」

そして、電話を切った。

彼の大きな手が彼女の腰に回り、少し力を入れただけで、佐藤明里は抗えずに彼の胸に倒れ込んだ。

胸と胸が触れ合い、熱さが伝わってくる。

佐藤明里が反射的に抵抗しようとしたが、彼に背中を押さえられ、体を...

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