第121章 彼を信じることができるのか?

その後の二日間。

藤原信一はほとんどの時間を佐藤明里に付き添っていた。

特別病室は、ホテルとほとんど変わらず、何でも揃っていて、彼は仕事さえ病院に持ち込んで処理していた。

佐藤明里はとても落ち着かなかったが、藤原信一は特に態度を表すわけでもなく、かえって彼女も断る言葉を言い出しにくくなった。自分が妙に思い上がっているように見えてしまうから。

昼時、佐藤明里は食欲がなく、あまり食べなかった。

外は大雨が降りしきり、雨の日には彼女の気分も沈みがちになった。

食事を終えると、彼女はツイッターを見始め、国際学校の裏路地にある五百円の餃子を懐かしむツイートを見つけた。

その餃子は彼女の学...

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