第181章 好きな男ができた

個室内に、冷たい威圧感が急速に広がっていく。

しかし鈴木念はまるで気づいていないかのように、数人と肩を組み、輪になって酒を飲んでいた。

彼女の目尻には春のような艶やかさが漂い、あの魂を奪うような色気がさらに濃くなっていた。

後藤社長はもう我慢できなくなっていた。

今この小悪魔のような女に命を捧げることになっても、百も承知だった。

全身が激しく疼き、抑えきれない火照りを感じた彼は、鈴木念を乱暴に引き寄せ、ソファーに押し倒した。

他の男たちも酔いに任せて、全員が不満げに、よろめきながら近づいてきた。

「俺も...」

「独り占めはよくないぜ...」

数人がヘラヘラ笑いながら、まる...

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