第28話

外に出て、階段の横にある木の椅子に座った。数分後、テオとトビアスが外に出てきた。テオは背中にバッグを背負い、階段に座って登山靴を履いた。トビアスも同じようにした。

「で、どこに行くの?」と私は尋ねた。ハイキングじゃないことを本当に願う。私とハイキングは相性が悪いし、靴も持っていない。履いていないけどヒールしかないのだ。

「着いてから分かるよ、こっちにおいで」トビアスは私に手を差し出しながら言った。

「嫌よ。あなたさっき私を二階から落としたじゃない。近づくものか」私は腕を組んで反抗的な態度を取った。

「僕が連れていくよ」テオが私たちの対立を和らげようと言った。

「いや、彼女は俺と一緒に...

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