第44話

「放して、テオ」私は腕をつかまれたまま、振り払おうとしながら要求した。

「なぜそうするんだ？会話の話題が気に入らないとすぐに逃げ出そうとする。トビアスに腹を立てる権利はあるが、これはいずれにしても起こることだった。何を思おうと、お前は常に俺たちのものだったし、これは必ず起こることだったんだ」

「だから何？血を吸う怪物か、月に向かって吠える毛むくじゃらの怪物になることを受け入れろって言うの？」

背後でトビアスがイライラした息を吐くのが聞こえた。「今すぐ放して、テオ」

「お前が聞くまでは放さない。自分から選ばなければ、俺がお前の代わりに選ぶぞ、イモージェン。お前の命を危険にさらすわけにはいかない。...