第50話

視界が遮られ、彼が何をしているのか見ることはできず、ただ感じるだけ、そして周りで起こっていることを聞くだけだった。ベッドの上に縄が落ちる音が聞こえた。私は顔の横に落ちた方向へ頭を向けた。そしてマジックテープの音。彼は私を立たせ、くるりと回転させた。「手を後ろに回して」と彼は私の首筋に噛みつきながら囁いた。私は言われた通りに手を背中で組んだ。マジックテープで固定される音を聞く前に、手首に何かが巻き付けられるのを感じた。手首をもぞもぞ動かそうとしたが、背中の後ろで固定されたままだった。

「足を広げて」と彼は言い、自分の脚を私の両脚の間に滑り込ませた。それから私を前に押し、上半身はベッドの上、足は...

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