第58話

次の数日は瞬く間に過ぎ去った。今は水曜日で、トビアスとテオは家に届くはずだった書類が届かないことでストレスを感じていた。ベッドで体を伸ばすと、テオとトビアスがもうベッドにいないことに気づいた。シャワーの音が聞こえ、絆を通して伝わる高ぶりで心拍が早くなるのを感じた。起き上がってベッドの端に足を降ろし、立ち上がる。トビアスのうめき声が聞こえるバスルームのドアに向かって歩き始めると、自然と唇が緩んだ。彼らが何をしているか分かっていた。ドアノブに手をかけてゆっくりと回し、できるだけ静かにドアを開けると、二人とも気づかず私の方を見なかったので、ドア枠に寄りかかって彼らを見つめた。

トビアスは背中をシャ...

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