第88話

イモジェン視点

テオがベッドに移動し、ベッドがへこむ。トビアスは私の足首をつかんで、ベッドの端まで引っ張ってから私をひっくり返す。つま先が床に触れるか触れないかという状態で、お尻が宙に浮いている。テオを見ると、彼は面白そうな表情で見ていた。

「何がそんなに面白いの?」と私は尋ねる。その瞬間、肌と肌がぶつかり合う音が聞こえた。トビアスが手で私のお尻を叩いたのだ。灼熱感が広がり、お尻から放射される突然の痛みに私はシューッと息を吐く。左の頬には彼の手の形がくっきりと残っているに違いない。

「くそっ、痛いじゃないか」と私は叫び、ベッドを這い上がって彼から逃げようとした。トビアスは私の腰をつかみ、再...

ログインして続きを読む