第90話

イモジェンの視点

次の一週間はあっという間に過ぎ去った。アストラルは私の魔法について教えるため何度か訪れてくれた。それが学びの経験だったというのは控えめな表現だ。私の魔法に限界はなく、闇が支配権を握ると制御するのは極めて難しい。アストラルは呼吸の調整法と自己催眠で自分を落ち着かせる方法を教えてくれている。闇はそこにある、それを感じることはできるが、以前のように私を汚染することはない。アストラルの考えでは、私が自分の拠り所を見つけたからだという。自分が滑り落ちそうになった時に掴まれる何かを。

制御を学んでいても、セオとトビアスは休ませてくれない。常に見張り、付きまとい、それが私のイライラの種...

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