第94話

イモジェンの視点

アストラルと私は、塩を使って芝生の上に巨大な五芒星を描いた。幸運にも、今日は晴れた日で、そよ風が吹くだけだった。空は澄み渡り、太陽が私たちの上に明るく輝いていた。トビアスは、一本の草も乱れていない完璧な芝生を見つめていた。

「前回あなたが芝生を台無しにした後、やっと修復したばかりなのに、今度は塩を混ぜているのね」と彼は不平を言った。

「あなたのような支配的で威圧的な人が、初めて会ったときに園芸好きだとは想像もしなかったわ」と私は言い返した。

「ただ芝生や庭がきれいに見えるのが好きなだけだよ。きれいな芝生が欲しいと思うのは悪いことじゃない」彼が言うのを聞きながら、私は頭...

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