第153話

アリッサ

一瞬、部屋は沈黙に包まれ、熱と躊躇が漂っていた。私の手はキングの胸を滑り降り、彼の肌の下で震える緊張を感じる。

彼は自分を抑えている—メイソンに主導権を譲っているのだ。

それは彼の筋肉の緊張の仕方や、深く、ゆっくりとした呼吸の仕方からわかる。

キングがどれほど支配的であろうとも、親友のことを大切に思いすぎて、急ぎ過ぎることはない。これを台無しにするリスクを冒したくないのだ。

でも、彼がこれを望んでいることは明らかだった。

「二人とも楽しんでくれ—俺はここで、この美しい場所を崇拝しているから」とニコが宣言する。

そして、彼は私の太ももをつかみ、広げ、私の下に滑り込んだ。

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