チャプター 205

アリッサ

合流地点まであと一マイルかそこらというところで、ウォーは車を道路から外れさせ、ヘッドライトを消した。

世界が闇に消えた。

街灯はない。家もない。ただ、木々を揺らす風の落ち着かないざわめきと、エンジンが冷えていく低いカチカチという音だけ。

彼は一言も発しない。

ただ顎で助手席のドアをしゃくった。

私は銃を抜き、車を降りてウォーの後を追い、車の後部へ向かう。ブーツの下で砂利が小さく音を立てる。彼がリアドアをポンと開け、中に手を伸ばし、結束バンドを二本取り出した。

そして、私の方を向いた。

私はためらい、唇を噛む。「ウォー……本気なの?」

計画については話し合った――二度、いや三度かもし...

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