第二十三章

アリッサ

私たちが「ハッピーバースデー」の歌を歌い終え、ズーリが二つ目の自分専用バースデーケーキのロウソクを吹き消すのを手伝うと、部屋中が歓声に包まれた。

バイカーたちは歓声を上げ、手を叩く。私の親友たちは、まるで酔っぱらったブライズメイドみたいに大騒ぎしている。正直、来てくれるなんて思ってもいなかったニコの両親まで、誇らしげな祖父母のような笑みを浮かべてここにいる。

「やったね!」私は満面の笑みで、膝の上に座る赤ちゃんの頬にキスをした。

ズーリが両手でケーキに突っ込む寸前、メイソンがタイミングよくロウソクを引き抜いた。彼女はケーキを大きな手で鷲掴みにすると、まるで一日中この瞬間を待ち...

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